よく聞く好きなCDを比較音源にしてはいけないのはなぜですか?

質問
オーディオにお金を費やしたり、凝ったり、嵌まっていくのは、自分の好きなアーティストの音楽をより気持ち良く良い音で聴きたいから。という要素があると思います。
ですが、よく聞く好きな曲やCDを比較チェック用音源として使ってはいけないと聞きますが、それはなぜでしょうか?

回答
一つのアーティストしか音楽を聞かないとしたら、それならそれでその音源を比較チェック用に使うというのは問題ないでしょう。
でも絶対にそんなことはありませんよね?

必ず複数のアーティストや別のジャンルの曲も聞くはずです。

そんな中で一番好きなよく聞くアーティストのCDを視聴用CDとして活用し、オーディオの調整を進めていくと、そのCD以外の曲を流したときに、見当違いの音しか出ない可能性が大きくなります。

なぜそんなことが起きるのでしょうか?

市販されている音楽ソフトは、どんなジャンルでも関係なくライブをそのまま録音したものではありませんよね。
中にはライブの音源をそのままに届けているCDがたまにありますが、ほとんどはそんなことはありません。
もしそんなCDばかりが売られていたら一般的な音楽ファンが所有しているオーディオ機器では、とてもじゃないですが聴ける音にはなりません。
どんな機器で流してもファンを満足させるように編集編曲し、売れるCDになっています。

だからミキシングやマスタリングなどの技術が必要になるのですよね。

市販CDとライブの演奏の音ではまったく違うものということが、多くのクラシックミュージックファンの方が、経験されています。
アーティストの本当の生音を知らない人が加工するとこういったことが起きるのですね。

本題に戻りましょう。
ですので、よく聞く好きなアーティストのCDを視聴用CDとして活用することは、アーティスト本来の音ではなく、加工された音にオーディオ機器を合わせていくことと同じことなのです。
これは良くないことはわかりますよね。
編集する人によって加工のくせがありますし、ばらつきが出ます。

ですので、よく聞く好きなCDで音を合わせるとそれ以外のアーティストの再生がうまくできなくなっていくのです。
また、よく聞いて好きなアーティストだからこそ、視聴用で聞いてあまり良くない音で聞くことで嫌になったり飽きてしまったらもったいないというのも理由の一つとしてあげられるでしょう。

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